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前回でてきた土壁、土葺和瓦の家と同じような作りでほぼ共通しているのが、南側の大きな開口部。 このお宅も南と西の方向に途中で壁がちょっとはあるものの、ほぼ連続して8間(14.4m!)の掃出し窓が連続している。 ![]() 敷地条件にも恵まれ、南側に大きな庭があり日射をさえぎるものがないため、冬でも晴天で日射が強く、かつ、風がほとんどない日ならばパッシブハウスさながらに快適に温度が上がる。 残念なのは、新潟ではそんな日は数えるほどしかないのと、断熱材が一切入っていないため日が陰るとあっという間に外気温に熱を奪われてしまいます。 ただ土壁の場合、壁の中に土がつまっているため床下と天井裏は空洞壁で繋がっておらず、そのため気流が発生せず、土壁自体の保温性もあり中途半端な家よりはよい場合があります。 追記: 日射取得を妨げず、窓からの熱損失を抑えるものもあります。ハニカムサーモスクリーン 新潟市秋葉区のお宅へ耐震診断調査。 特に最近こういった業務にみなさん関心が高くなっているのを感じます。 このお宅の場合、図面がなかったので事前に図面をおこさなければならず、2日がかりになってしまいました。 耐震診断調査は基本的に押入れの中を含む、文字通り家のすみからすみまで見なければなりません。 ちらかっているのが恥ずかしいとおっしゃっていましたが、多少ちらかっていても見る所は主に構造躯体で他はあまり目に入らない?ので問題ありません。 耐力を負担できる壁かどうかを確認するために、コンセントボックスを外して確認。 ![]() 天井裏。壁は土壁ですね。土壁でも耐力を負担できるものとできないものがあるので確認していきます。 ![]() 床下でも主に壁の筋交いの確認。下は土ですが思ったより乾燥していました。 写真にもクモが写ってますが、一通り調べて床下からでてくると、全身クモの巣だらけに。 ![]() これは瓦。何重にもノシがあり、土で固定しているだけなのでずれがあります。 ![]() この家は土壁に土葺和瓦、とにかく重い。家に作用する地震力はその重さに比例していくので耐震上は不利に。 他にも見る箇所はたくさんありますので結構時間はかかり、このあと診断書を作成して報告をいたします。 新住協より送っていただいたので紹介。 ![]() エコ住宅Q1.0-X book ㈱札促社 ¥1,200- 省エネ、エコ住宅に特化した実例本。 巻頭は新住協の鎌田教授の講義? 住宅を断熱化させる方法から、プロでもじっくり読まないと理解できないグラフ、データまで網羅。 そして中ほどは主に寒冷地での高断熱住宅の実例。ここでも鎌田教授の冷静なコメントが面白い。 巻末は、東日本大震災で被災した地域の住宅で無暖房状態で過ごした手記。住宅は新しいというわけではなく、古い住宅を断熱耐震改修を行ったもの。設備ではなく建物の基本性能で省エネを図るのがいかに重要かということがよくわかる。 新潟市の書店では見たことはありませんが、発行元の札促社やアマゾンでも買えるみたいです。 長い冬が終わり桜が咲き始めたちょうどこの頃になると思い出すことがあります。 もう数年も前のある日、男性が二人、突然事務所に訪ねてきました。 一人はこれから家を建て始める人、もう一人はその家を建てる建築会社の担当とのこと。 突然のことでびっくりしたが、とりあえず話を聞くことに。 この建主さんは、私が建てた高断熱住宅を見学する機会があり、そのぐらいの性能にしたいと、すでに着工間際まできている建築会社に相談。 その建築会社は新潟の中堅会社で、そこそこ大きな会社であった。 建主さんが担当の人にその旨の話をすると、担当の人はいままで施工したことがない、できない、そのかわりに設備を使って暖かくしようと言う。 あきらめきれない施主は、いろいろと考え、その担当を伴ってうちに来社した、ということらしい。 引き続き話を聞いていくと、どうやら断熱工事だけを当社で担当してほしいということであった。 結果的にはその建築会社自身が断熱、気密住宅にはどちらかというと否定的だったのと、断熱工事だけといっても基礎や骨組みなど、最初から最後までからんでくることへの理解も得られなかったので受けなかったが、いくつか断熱工事の要点などをお話しさせて頂いた。 後日、柱の値段が信用できない?とのことで、その建主と再度話す機会があった。 結果として、その建築会社で高断熱、高気密住宅、そして計画換気にしてもらうことになり着工準備していると言う。 聞くと、詳しくは知らないが、住宅性能表示制度を使い、断熱に関しては最高ランクの4等級に、そして測定はしないらしいが気密住宅にもなると。 住宅性能表示制度は否定する気は全然ないが、あくまでも住宅の性能をランクで表示するのみであり、断熱等級が最高ランクといっても、次世代省エネルギー基準をクリアさえすればよく、気密性能も測らなくてはどの程度なのかわからない。 このブログでもお話しさせて頂いているが、次世代省エネ基準をクリアしたレベルで快適な住環境にしようとすると、以前よりも暖房エネルギーが増える可能性がある。→参考記事 その後はお会いしていないが、ひとくちに高断熱といっても、そのとらえ方に非常に大きな温度差を感じた出来事でした。 ![]() ![]() いままで登録の方はしてなかったのですが、古いOB宅からポツポツ耐震診断、耐震補強の声がでてきたので新潟市に耐震診断士として登録しました。 既にご依頼もお受けしていますが、補助対象の場合で新潟市を通すと結構お時間はかかってしまいますのでご注意お願いいたします。 市の耐震診断補助は昭和56年以前の建築が対象となります。 昨日の爆弾低気圧、強風がすごかったですね。 古いOB宅から連絡があり、急遽行ってみると雨樋が風で吹き飛ばされていました。 ![]() 写真でもよくわかりますね。 取り急ぎ、事務所に帰り、はしごを抱えて舞い戻り、応急処置。 屋根に上ってみると強風であおられ、けっこう怖いもんです。 よく見ると、雨樋を固定している鉄線のほとんどが錆びて指でも切れてしまうくらいになっていました。 最近では、ステンレス線などを使うのでよいのですが、古いお宅や、木が近くにある場合などは詰まりなどもありますので、見づらい場所にはなりますが定期的に点検したほうがいいでしょう。 本日、あらためて気象情報を見ると新潟市秋葉区で、4日午前10時で平均風速10m/s、最大瞬間風速で18m/sにもなっていたようです。 温度も終始0~2度と4月とは思えないほどでした。 当事務所は、暖房を入れても入れても追いつかず寒いまま。 主な原因は強風により隙間からどんどん暖房された空気が漏れ出し、外気と入れ替わることによって引き起こされています。 参考記事→気密性能別の漏気による換気回数 ![]() 床下に設置したエアコンの調整でお伺い。基本的な暖房はこれ一台でまかなっている。 ついでに電気代を聞いてみたら、真冬の2月で約13,000円と驚異的な安さ。これは暖房費だけというわけではなく、ここのお宅はオール電化なので給湯、調理、家電、照明などももちろん込みで、他にガス代や灯油代もかかっていない。 今年(24年)の2月の新潟は大雪の影響もあってか、平均気温で約1度と例年より2度も低く、もともと日本海側である新潟は日照時間は少ないのだが、さらに10時間以上も少なくひと月で約65時間と寒気がすごい月。東京などと比べても半分以下の日照時間。 この家の広さはロフト収納も大きくとっているのでそれを加味すると約37坪くらいの勘定。 生活スタイルを聞くと、共働きで日中はほとんどおらずもったいないため、24時間暖房をつけずに深夜電力時間帯のみ(23時から7時)、床下のエアコンをタイマーで稼働。 その熱を基礎に蓄熱させるとともに、Q値1.18W/m2K、C値0.16cm2/m2というすこぶる高い性能のおかげで、夜まで14~16度前後にキープできているらしい。 帰宅後は、家全体が我慢できる程度の温度で保持できているので、くつろぐ時にはこたつや電気ヒーターなどで局所的に暖房を使用。こういった工夫のかいあってか、大きさで半分以下の賃貸時代と比べても安くあがっているとのことで、家の断熱、気密性の高さに驚いていた。 なるほどーとお聞きし、お勧めするかどうかは別としてこういった暮らし方もありなのだと感心しきりでした。 ![]() もうひとつの新潟市の補助制度が、エコ住宅・エコリフォーム促進事業。 趣旨を見るとこれも、大震災を経ての電気使用量削減、そしてCO2削減の推進を図っているものと思われる。個々の内容を見ると中には電気使用量増加の可能性があるものもあるがここでは置いておきます。 個人的には、札幌市のように超高断熱住宅に対する補助制度などおもしろいと思うが、新潟市は主に設備が対象となっている。 この補助制度のメインは太陽光発電になるのだろう。補助額は7万円/1kw。 以前も太陽光発電への補助はあったが、既存住宅を対象にしていたのに対して、今回は新築住宅をも対象にしているのがポイント。太陽熱温水器も対象。 他の設備としては、エコキュート、エコジョーズ、エコウィル、エコフィールなどの高効率給湯設備への交換はもとより、画期的なのは照明器具をLED照明に取り換えるといった自分でもできるものも対象。電球をLED電球への交換も含まれる。 そしてペレットストーブ、エネファームなどを新規導入する場合も対象に。 そしてスタンダードなのは、住宅エコポイントでおなじみの窓の断熱改修工事。これはエコポイントと併用可能である。 詳しくは新潟市HPでご確認くださいませ。 ![]() 大震災を契機に新潟市では補助制度が今年度より拡充されています。 そのうちのひとつが、耐震補助制度。 これは以前からあったのだが、補助額や仕組みが大きく変更。 まず、対象となるのは昭和56年以前に建築された住宅。 昭和56年というのは、建築基準法の耐震基準が改正、強化された年となるため、これ以前の住宅は耐震性が劣る場合があります。 その住宅を耐震診断する際の調査費用の補助を行い、それに応じて耐震改修工事をする場合、いままでより補助金が増額され、条件によって異なりますが、上限80万~100万に。(いままでよりも25万増) そして通常は一応倒壊しないレベルまで耐震性を向上させた場合のみ、補助を受けられますが、施主の資金計画や予算の都合に配慮して、いっきに強化せず2段階に分けても補助が受けられる仕組みが新たに導入されました。 また、震改修工事を選ばず、建替えて住宅を新築した場合にも補助が受けられる仕組みも。 これは補助とは関係ない話ですが、耐震改修工事は壁の撤去等、大規模な工事を伴う場合があるため、これまた通常では行いづらい断熱改修と同時に計画するといった方法もあります。 耐震補助制度の詳細は新潟市HPにてご確認ください。
今回は床下にエアコンを組み込み、暖房しているお宅の検証です。
(いつもご家族様皆様、検証につきあってご協力頂き、感謝です。) 撮影日は連日の大雪の頃で玄関先はこんな感じで雪たっぷり。 ![]() 新潟市秋葉区の気象情報で確認すると外気温度は約-2℃。冷え込んでます。 おじゃまさせて頂くと、温度計で表示される空気温度は約17~18℃。ちょっと低めだが寒く感じない。いつも我が家での暮らしもこんな温度だが、それよりも快適に感じる。 撮影ポイントは床までの大きな引違窓があるダイニングを。 ![]() 同じ位置から熱カメラで見てみると ![]() ※(前回の事務所撮影は温度表示の色を3℃ピッチにしていたが、今回は全体的に温度差があまりなく、ほとんど全部同じ色になってしまうため、温度ピッチを1℃に設定。比較する場合は画像右側の温度バーをよく見るとわかりやすいかもしれません。) 温度状況は、 壁表面全体は空気温度とほぼ同じ約17℃、レースカーテンをしている大きな窓は16℃くらい。 そして床面温度は、壁等よりも2~3℃高く、20℃くらいでしょうか。 左上に、カーテンをしていないトリプルガラスの樹脂サッシがあり、よく見るとガラス面が約15℃くらい、そしてまわりの樹脂の枠のほうが2℃ほど温度が低いのがよくわかります。 その右どなりの黒っぽい所は24時間換気の給気口。きちんと外気が入ってきています。 ちなみに中央右手に2か所ある小さな赤い丸は、パソコンのACアダプターと、温水で洗ったばかりの食器でけっこう細かい所まで写りますね。 全体的にほとんど温度差がなく、床がほんのり暖かい。前回ブログ記事の当社事務所熱カメラ画像と比較すると真逆の状態。どちらが快適かは皆さんおわかりになるはず。 このように住環境は温度計で見る空気温度だけではわからず、いかに快適な空間には床面、壁面などからの輻射熱の影響が大きいか私自身も再認識です。
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