素材と断熱に拘った省エネ住宅を造る工務店ブログ
新潟市の夏の日射の当たり方の事例1 7月中旬 北側要注意

夏、どのように建物や窓に日射が当たるのかのシミュレーションを行い、動画を作ってみました。
ここで言う日射は直達日射(いわゆる直射日光)を指しています。

条件として

建築地は新潟市
方位は東へ6度振れているだけであり、大きな窓はほぼ真南に面している恵まれた敷地です。
シミュレーションしている日は新潟市で例年、コンスタントに最高気温が28度を超えてくる7月14日になります。

隣地の建物のみ実際の場所と大きさをイメージして配置し、それ以上離れた建物や障害物は35m程離れた2階建て程度の高さ6mの壁で、ぐるりと隙間なく囲んで影響を考慮しています。

少し小さくて見辛いですが、日付や時刻は動画の右下にあります。





動画では平屋でしたが、もし2階建てだった場合、南面以外の方位では2階の窓には日射が当たる時間が30分程度長くなります。

特に注意して見てもらいたのは北側の窓。

この建物の場合、7月14日の日射が当たる時間だけを見ていくと、東面5時間、西面4時間10分、南面4時間に対して北面4時間10分と他の方位と同程度の時間が当たっており、日射の角度なども考慮すると南側よりも影響が大きいくらいではないでしょうか。

暑い時期の北側は思ったよりも日射が当たる、とうことになります。

西や東にばかり目がいってしまいますが、北側も立地(北側に隣家がなかったり、北道路などの場合)によっては日射対策を行った方がよいでしょう。


ちなみに、動画の最後にあるように、冬(シミュレーション上は3月)の北面は日射が当たることはないため、北側の窓ガラスは日射取得型ではなく日射遮蔽型一択、ということがわかります。


新潟市の7月の日射(直達日射)の当たり方を見てきました。

もうひとつ注意点があります。
たとえ日陰であったとしても、かなり多くの熱が天空日射(大気で乱反射してくる日射)として入ってきます。
天空日射による影響の方が直射日光よりも大きい場合もあるほどなので、日射が当たらない場所でも対策したほうがベターです。




by takakoun | 2021-07-10 14:38 | 日射対策 | Trackback | Comments(0)
<< 新潟市の夏の日射の当たり方の事... 鋼板屋根塗装工事 >>