隣町の方が事務所に来られ、シロアリに床を食べられたみたいだ、と言うので調査に伺うことに。 和室の畳をめくってみる。杉の下地板はほとんど食べられていないが、その下地板を一枚剥がすと根太がボロボロの状態。 ![]() その後、どこまで食害を受けているか確認しながら復旧工事へ。 ![]() 根太はほとんど残っていないような状態。 たしか築35~40年くらいと言っていたような気がする。 床下は土のまま。今では防湿コンクリートや耐圧版があるケースが多いと思うのだが昔の家は皆こんな感じである。 土はそれほど湿ってはおらず、むしろしまっている感じでシロアリが来るようにはみえないが束石にきっちりと蟻道があったので土からの侵入で間違いないのだろう。 ![]() 食害を受けた周囲を確認したが、食べられていないので今はいないようだが、それも実際わからない。もしかしたらどこかにひそんでいるのかもしれない。 状況をお知らせし、薬剤処理をするかどうかは家主の意向におまかせすることになりました。 今現在いないとしたら、不思議なのは食べる物はまだまだたくさんあるのに、きっかりと途中でストップしていること。 床下地板も杉板だがほぼ食べられていない。ほとんど繋がった状態の、環境も同様な隣室の根太も食べられていないので木材の含水率だけとも思えない。写真は隣室の根太の小口。健全な状態。 ![]() こういったケースは結構見ますが、なぜ途中で食べるのをやめていなくなるのでしょうか。 今回は断熱材等は施工せずに復旧のみの工事で終了です。 #
by takakoun
| 2021-04-09 15:14
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私が仕事で乗っているエブリィのエアコンの調子が悪く、ファンが動いたり動かなかったり。寒いぐらいならどうってことないが、ガラスの曇りがとれないと危ない。 ラジオに雑音が入るようになったのでモーターのブラシがだめになったと判断して、ブロアモーターを交換することに。 助手席のグローブボックスの下にあります。 ![]() 純正品はなかなかの金額がしたので、社外品を探すと約1/5の金額で購入できました。 右が社外品。一見すると同じように見えますが、そのままでは取付できず、一部加工をしてから交換終了。 ![]() このエブリィ、約20万km走っています。 カーナビなどは市街地では30km/h程度で所要時間を計算しているみたいで、それを当てはめて計算すると 200,000km÷30km/h=6,667時間 気候の良いときなどはファンを動かしていないときもあるので実際はもっと少ない稼働時間で壊れたことになります。 対して住宅の換気設備、こちらも基本モーターとファンで動いている。 特に計画換気の換気扇は基本24時間回りっぱなし。 計算すると、24時間×365日=8,760時間と、1年でブロアモーターの生涯時間を超えています。稼働時間に対応したモーターを使っていると思うがけっこう過酷。 住宅を計画するとき、住まい手にも仕組みが理解できるようなシンプルな設計、メンテナンスしやすい機種の選択を心がけていますが、聞くと清掃をしていない人もいるので、もっと啓蒙も必要なのだろう。 ブロアモーターの方は、回転を上げると少し音がうるさくなったように感じますが、エンジンの音も静かというわけではないのでよしとします。 #
by takakoun
| 2021-03-19 14:16
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その後、新しくガルバリウム鋼板立平葺きを行ってから、既存の外壁を復旧して完成。 ![]() ![]() 外壁コーナーの納まりをよく見ると、先に上方の部材から取り付け、下方の部材を後から取り付けてあるようです。(今回の工事とは関係のない場所) この納まりだとまるで雨樋のように、雨が降った時に外壁を伝ってきた水が中に浸入しそうです。 ![]() コーナー部材の裏側は水が浸入しにくい形状になっていたり、下に元々の外壁があるから雨が入ってもどうってことない、といった考えでしょうか。 雨漏りはしなくとも、中に入った水分がどこかで滞留して建物を傷める原因になるかもしれませんし、貼るときに意識さえすれば手間は変わらないはず。 とりあえず見た目だけきれいになればいい、といったリフォームってリスクの方が多い気がします。 これはリフォーム会社に限ったことではないけど、向こうからやって来る会社には特に注意したほうがいいと思います。 ![]() 外壁で錆が目立った所はこの程度。鋼板でよくある、屋根のすぐ下の雨の当たらない部分の錆です。 25年で目立った錆がこの程度なので、外壁自体の素材は悪くないのでしょう。ただ、金額はびっくりするぐらい高かったようです。 #
by takakoun
| 2021-03-06 19:29
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雨漏りもしているみたいだし、古くなってきたので1階部分の屋根を葺き替えたい、との相談があり、工事スタート。 ![]() 築年数は50年程度で建てた会社はもうないみたいです。 元々の外壁の上に外壁を貼ったり、さらにその前後で屋根も吹き替えたりしているみたいで、屋根と外壁の取合いが少しおかしい。 既存の屋根と既存外壁の取合い部分。外壁の上に屋根があり、とにかくコーキングを詰め込んでいる。 ![]() この順番ではどこから雨漏りしてもおかしくないので、上から貼った外壁を一旦撤去し、新しく屋根を葺いた後で復旧する予定です。 ![]() この外壁を貼るとき、外壁に断熱材が貼ってあるから暖かくなる、と言われたみたいですが、このように外壁の内側に密閉ではない空気層(通気層)があり、外気が空気層内に入るので、おそらく体感できないと思うのですが、どうなのでしょう? 建て主の考えで耐震診断や耐震補強はいらない、とのことで工事スタートしましたが、築年数、そして下屋が占める割合が全体の7割ぐらいととても大きいことを考慮し、この部分の水平剛性を高めれば耐震性もその分上がると考え、屋根下地に構造用合板を敷き、既存のバラ板を見込んで長めの釘で固定していきます。 ![]() 代表が建築士資格を持つ工務店にリフォーム工事を頼むメリットはこんなところにあります。 #
by takakoun
| 2021-02-26 10:32
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プチ断熱改修ついでにプチ気密改修です。 召し合わせ部の気密性が悪い引違いサッシにおすすめのアイテムを使います。 ![]() モヘア材です。 私は100円ショップで購入。すきまテープという名称で売ってました。 110円にしては結構目も詰まっているし、粘着力も高い。 気密性が考えられているサッシには最初から付いている場合があります。 召し合わせ部の隙間を無くすように外側サッシの内側に貼っていきます。(赤線の部分、写真はイメージです) ![]() もし隙間が大きければクレセント(真ん中の鍵)で調整できる場合があるのでサッシ同士を引き寄せるとよいでしょう。 自宅のサッシに貼った前後に熱カメラでとってみました。 召し合わせに近いガラス面の青い部分(温度が低い部分)が無くなっているような気もしますが、撮影時間が違う(外気も室内も温度が変わっている)のでなんともいえません。 手をあてるとすきま風を感じにくくはなりました。 ![]() ![]() これで光熱費がどの程度削減できるか試算。 仮に隙間が2mm無くなったとします。隙間面積は180cm(サッシ高)×0.2cm=36cm2。6cm角に相当するので結構な隙間面積です。 気密性能が5cm2/m2程度の住宅の場合、漏気回数で0.05~0.1回程度減ると予想。計算上、0.05回減るとします。(隙間の抵抗は無視して計算してますが、ややこしくなるので割愛) 仮にこの住宅が100m2で天井高2.4mだとしたら気積(容積)は240m3 漏気量は240m3の0.05回分で12m3 外気と室内の温度差が20℃あったとして漏気(すきま風)による熱損失は12m3×0.35W/m3K(空気の比熱)×20K=84W 一日あたりでは 84W×24h=2,016W≒2kW 削減できることになります。 電気代を1kW30円とすると一日あたり60円の削減になり、たった二日で元がとれることになります。 効率3倍のエアコンで暖房しているとしても6日で元がとれます。 窓一カ所あたりでこれなので、引違い窓がたくさんある住宅はさらに削減が見込めます。 仮にワンシーズンでダメになったとしても十分なほど、コスパがよい。(この計算後、追加購入しました) ということで、試算ではあっという間に元がとれ、すきま風も感じにくくなって快適性も増した気がします。 貼ってみようと思った人は換気システムがきちんと稼働しているという条件の元、自己責任で行ってくださいませ。 なお、光熱費は参考程度であり、気密性がある程度ある住宅にはあまり効果がないと思います。 追記:試算は24時間全室暖房を想定しています。部分間欠暖房の場合でも元はとれるとは思いますが、かなり?少なくなると思います。 #
by takakoun
| 2021-02-12 15:28
| 雑談
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