素材と断熱に拘った省エネ住宅を造る工務店ブログ
ハクビシンのおしっこ?雨漏り?

あるお宅で洗面台改修工事をやっている最中、家主が天井のシミを見つけました。

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昨年暮れの大掃除にはなかったはず、と言うので今年の暴風雨のときにでも吹き込んできたのかなぁと思ったのだが、よくよくシミを見ると一か所ではない。

そうなると雨漏り以外の可能性も考える必要がでてきます。

浴室の入り口に近いことから、窓開けや換気扇の使い方不備による湯気の可能性もありそうです。
いずれにしても原因を特定しないと、きれいにしても再度シミになる可能性が。



原因を特定できないで頭を悩ませていたところ、たまたま知人のシロアリ業者に見せる機会があり、
「これはハクビシンに違いない。ハクビシンのおしっこによるシミです。以前にもまったく同じようなケース見てます。」とのコメント。

離れた点検口を開けると(この点検口からは該当箇所は遠くて見えない)、
「獣くさいっす。幸いにも今はいないみたいですね。」

ハクビシンなんてどんな生き物かと思って調べてみると→ハクビシン新潟市HP
新潟市にもいるみたいですね。見たことないけど。
でも工事中宅は住宅街の真ん中。本当にいたのかなぁ。
もし仮にそうだとしても入り込んだ場所も特定する必要があります。



中途半端な築年数の木造住宅は壁の中が空洞になっており、その空洞が床下と屋根裏まで続いている場合が多いので(寒さの原因にもなってます。)、金網が無い基礎の通風口から床下へ入り、壁の中を上って行ったのかしら?



施主意向も受けて、結局天井を剥がして調査、改修することに。

天井工事の際は大量のフンが落ちてくるから気を付けてとの注意を受け、どきどきしながら天井を剥がしてみると・・・・

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フン自体はまったくなく、きれい。ほっ。
ただ、詳しく見てみると、屋根面に雨漏りした箇所がありました。




ずいぶん前に増築して屋根材を足した継ぎ目の箇所や、
2階にベランダを乗っけた際のビス穴、
そしてベランダを付けたことによって、逆に漏れなくなった箇所などなど、
2、3箇所から雨漏りして、
おしっこと間違うような複合的なシミを作り上げていたみたいです。



補修した形跡もあり、現在はもれていないことから家主に再度聞いてみると、そういえば現在は病気をしているご主人が10?年ほど前にご自分で補修したのを聞いたことを思い出したみたい。
シミがなかったので、その時との関連性はまったく頭になかったとのこと。



シミは気づかず見落としたか、こういったボードの場合は一旦濡れ、
乾く過程で徐々にシミになっていくので最近はっきり現れたのかもしれません。


念のため、基礎通風口はステンレスメッシュで塞ぎ、
天井に点検口を設け、以前雨漏りした箇所を再度補修して
2階ベランダから補修場所見えるので、定期的な目視チェックをお願いしておきました。

家主もハクビシンでなくて安心していたみたいです。ほっ。

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by takakoun | 2011-06-22 22:50 | リフォーム | Trackback | Comments(0)
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