今年に木塀を修理したいとの昨年からのご相談があり、タイミングをあわせて工事することに。 木塀の土台部分から柱根本が白蟻にやられており、これの補修工事になります。 以前の記事にもありますが、盛土により地面と土台部分がほぼくっついている状態なのが主な原因。 よく見るとわかりますが土と土台がほんの数センチしかはなれていません。 補修方法は木塀の高さが低くなる方法ですが、土台を交換して、やられている柱の根本を切り詰めて短くし、再度土台の上に乗っける方法をとりました。 まずは新しく土台となるヒバ材を用意し、水が切れるように上部を三角に加工していきます。 古い土台を撤去後、難度が高いですが木塀を上部に固定したまま柱の根本が宙に浮いた状態で、ほぞ加工していきます。 その後、新しい土台を設置した後、木塀を下にスライドさせて降ろし、土台と接合してひとまず完成。 木門の柱の根本もやられており、全部替えるわけにはいかないので、根本部分を交換。 当初金物での継ぎ手も考えましたが、玄関先なので見た目も考慮して、特殊な継手方法である金輪継ぎ(かなわつぎ)で。 塗装がされている部分とされていない部分でくっきり分かれていますのでどのような継手かよくわかります。 きれいに納まっていますが、このような加工ができる大工さんは減っているとよく聞きます。 せっかくなので塗装も古い塗装をこそげ落し、木肌が映える保護塗装に。 写真でもけっこう印象が変わったのがわかるほどです。
by takakoun
| 2012-09-19 18:08
| メンテナンス
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