耐震改修工事。天候を見ながら瓦の葺き替え(瓦を新しくする工事)を行います。
瓦は安田瓦。 新築と違い、屋根の下はこれから内装工事、というわけではなく、人が住んでいる状態なので雨仕舞を優先させて短期間で終わらせなければならないため、大量に人員を動員しました。 古い瓦屋根の場合、棟部分などに土などが使われている場合がありますが、このお宅もそうです。土はある程度水を吸い込みバッファとなるため、雨漏りには有利と聞いたことがありますがどうなのでしょう。 今度は棟部分に鉄筋を入れ、漆喰を使っていきます。 屋根形状が入母屋のため棟が複雑ですね。 古い瓦や瓦桟を撤去した後、耐震計算上は見込んでいませんが水平剛性を高めるために構造用合板を敷き込んで釘打ちしていきます。余力ですね。 葺き替えで構造用合板を使うのは瓦屋さんも初めてらしい。 これは古い鬼瓦に付いていた家紋。 少しでもノスタルジックに、これだけは丁寧に外して新しい屋根に再度取付予定。 防水のための下葺工事がほぼ終了。ここまでくれば雨が降っても大丈夫なので一安心です。 きちんとした換気口がなかったので棟部分に換気部材を取り付けていきます。頂上から上の方へ飛び出ているのは棟を固定するための金物。 新しい安田瓦を葺いて行き、最後に鬼瓦に家紋(真ん中の色が変わっている所)を取り付けて完成。 ざっと流れを紹介していきましたが、もちろん一日で終わっているわけではありません。 だいたい10日前後くらいでしょうか。
by takakoun
| 2013-01-16 18:21
| 耐震改修
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