素材と断熱に拘った省エネ住宅を造る工務店ブログ
やはり現場ありきです
耐震改修工事。

家全体を補強していますが、ある場所を補強しようと壁を解体したところ、思ったよりも階高が高い。(梁と梁の距離が長い。)
いわゆる昔の言い方で言えば”建ちが高い”。

おそらく、高さが高いほど立派に見えるという褒め言葉だったのでしょう。
しかし、筋交いを入れる側としてはこまったなぁです。

やはり現場ありきです_c0091593_1716927.jpg

写真の職人さんの大きさでなんとなくわかりますね。
外壁などは昔のものです。

筋交いというのは簡単に言えば斜めのツッパリ棒ですが、建ちが高いと筋交いが垂直方向に起き上がってきてしまい、筋交いとしてのツッパリが効かなくなってきます。

「木造軸組工法住宅の許容応力度設計」に沿って、ここは筋交いがきかないと判断し、面材耐力壁の釘を通常より細かく打つことによって筋交いぶんの耐力を持たせることに。
実際にこういった対応は工事丸投げや現場まかせでは難しいのだと思います。


こちらは、ほぼ完成した外観。
以前でてきた木縦格子と交換した新しい破風が付いています。
やはり現場ありきです_c0091593_1716393.jpg


この家の耐震補強は家全体を補強したにもかかわらず、仮住まいせず住みながらの工事。常に自分の家に他人がいるわけですからお互いの信頼関係がすごく大事。
それでも体力、精神、ともに疲れたと想像できます。
どうもお疲れ様でした。

by takakoun | 2013-03-13 17:50 | 耐震改修 | Trackback | Comments(0)
<< リフォームの住宅ローン減税 オーダー椅子納品 >>