素材と断熱に拘った省エネ住宅を造る工務店ブログ
換気風量測定
確認したい箇所があったのでOB宅へ給気風量の測定へ。

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そういえば、以前、他の建築会社で建てたという方から電話があり、

「家を新築したのだがどの程度換気されているのか建築会社が測定してくれない。なぜかと聞くと換気扇の能力は換気メーカーの責任レベルだから、と言われた。これは普通なのか。」

とだいたいこんなニュアンスの問い合わせが来た事があります。
どうやら私のブログで換気風量を測定しているのをご覧になり、当然どの会社も測るものだと思ったらしい。

残念ながらこれは現段階では普通の事なのです。
建築基準法では原則として、1時間につき家の容積の半分の空気を入れ替えなさいとの基準がありますが、これは設計段階で換気扇メーカーの作る風量計算書のみ添付すればOKです。
ですから実際に施工が行われ、ダクトなどが設計と違った長さになったり、曲がった箇所が多くなったりしたとしても、どの程度の空気が実際に換気されているか確認しなくても良いことになっているし、メーカーも関知しません。

とくに換気についての意識が低い建築会社の場合などは、換気の必要性などを施主にレクチャーしないので住み始めてから換気扇自体が止められている、なんてこともあるみたいです。

しかし家の空気質をコントロールするためにはどの程度換気されているかを測定し知ることは最低限必要であり、逆に知らないと調節ひとつままならないような気がします。
が、実際に換気風量のチェックをしているという工務店、設計者は少なくとも私のまわりでは未だにいないのが実態です。

by takakoun | 2013-04-05 17:45 | 換気 | Trackback | Comments(2)
Commented at 2013-04-10 12:57 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by takakoun at 2013-04-10 22:17
コメントありがとうございます。私も時にはミスがあるのですが、施主にとっては大事な家づくり。こういう声を聞くと精進しなければ、と改めて思います。それにしてもメーカーも風量測定してくれるんですね。わざわざ情報ありがとうございました。
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