素材と断熱に拘った省エネ住宅を造る工務店ブログ
耐震改修、耐震補強は事前に計画を
先日、市を経由して、耐震診断の依頼があり、診断する家へ。
行ってみると既に業者さんがリフォームを行っていました。
最初は、内装のリフォーム(壁紙の張り替え等)だけだと思っていたので特に問題ないかなぁと思っていたのですが、後日伺うと、壁を壊したり、はたまた作ったり・・・

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※写真は実際の現場ではありません。

現状だと診断が大きくぶれる事をお話しして、いったん帰ったのですが、”業者”という人からなぜか直接私に電話が。

聞くと、「耐震のことはよくわからないが、内部の工事が終わった後、外壁の方も面材を貼って耐震補強もするので市の補助金を使いたい。」とこんなニュアンスのお話し。

補助金を使うには耐震診断を行い、それに基づいて補強計画をたて、計画書を市に提出し、それからやっとゴーサインがでます。すでに取り掛かっている工事はもちろん対象にはならないし、そもそも補強計画を行わず適当?に補強してもダメなのです。

こういった内容の事をざっと説明したつもりですが、なかなかピンときていないようでした。

確かに合板などの面材を貼れば補強にはなりますが、計算しなければどの程度向上するのかわかりませんし、また、柱などには引き抜く力などが加わるのでそういった事も検討しなければいけません。
ざっと見たところ耐震補強以外の補助金も使えそうでしたが、それも工事着手していたのでは使えないことになります。



皆さんにお勧めしたいのは、

まず、わりと小さな工事だと思っても実際に取り掛かる前に、なにかの制度や補助金などが使えないか事前によく調べることです。広報やネットでも簡単に調べられるので不明な点などは行政などに問い合わせるといいと思います。

そして、耐震補強と称してあまり意味のない工事を行っているケースがあるのをちょこちょこ耳にします。もし耐震補強をきちんと行いたい場合は、計算等の根拠などを納得がいくまで聞いた方がよいと思うのです。

by takakoun | 2013-05-07 21:18 | 耐震改修 | Trackback | Comments(0)
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