素材と断熱に拘った省エネ住宅を造る工務店ブログ
耐震診断で断熱材の施工状況を
耐震診断の最中には天井裏などに入って、構造材がどうなっているのか確認していく作業があります。
耐震診断とは直接関係はありませんが、そのときに断熱材の施工状況が気になったので要点をまとめてみます。


一見すると壁にきちんと断熱材が入っているように見えますが、よく見ると断熱材の入れ方が間違っているのがわかると思います(写真赤丸の所)。なぜ間違っているか過去記事に説明してありますので参照してください。断熱材の上部のシートも壁にくっつけておらず(これも赤丸の所)、防湿層としての役目と、場合によっては断熱材の中を空気が通り、断熱材としての役目を半減させてしまいます。
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そして天井の断熱材も一見するときちんと乗っかっているように見えますが、よく見ると間仕切り壁のところで分断され(赤丸の所)室内の熱が天井裏に逃げるようになっています。
耐震診断で断熱材の施工状況を_c0091593_13402210.jpg


写真では一部な様に感じますが、家全体がこのような施工状況ですから、おそらく冬季に暖房を消して寝た場合、朝方にはお布団からでるのがいやなくらい室温が下がっていると思います。

皆さんは、昔の家はこんな施工していたのかーと思うかもしれませんが、住んでいる方に聞いたらそれほど前に施工されたわけではありません。
私自身が聞いたり見たりしている限り、今現在でもこのような施工がたくさん行われているみたいです。

しかし、設計上(断熱計算上)は断熱材が性能を発揮できなくても100mm、きちんと性能を発揮するように施工しても100mm、両者に違いはでてきません。

by takakoun | 2014-07-10 16:49 | 高断熱高気密 | Trackback | Comments(0)
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