素材と断熱に拘った省エネ住宅を造る工務店ブログ
結露 出窓

サッシの結露がひどいからなんとかしてやってくれ、とのご紹介があり行ってきました。
ずいぶん前の建売らしいのですが、結露する場所はコーナー出窓との事。いちばん外気の影響を受ける場所です。ペアガラスになっているのですが、冬はサッシの下に大きなつららができるほどだとか。

行ってみると、たしかにペアガラスなのですが、枠の部分はすべてアルミです。温度を測定してみると、約9.5℃。(ガラスは13.5℃でした。)室内の温度計をみると温度22℃、湿度は50%前後。この室内環境だと11℃以下になる部分は結露する計算になります。
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実際に枠に結露してますし、暖房を切ればガラス面も結露がおこるでしょう。
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暖房は結露を意識してエアコンに切り替えているみたいですが、いっこうに結露は止まらないとのこと。

そこで、出窓をつぶしてしまうことになるのですが、内付サッシをつけることにしました。
その際、気を付けなければいけないのは既存の窓枠などはゆがんでいることも多いため、そのまま確認をせずに内付サッシを付けるとゆがんで付いてしまい、結果隙間が残り、サッシにも結露も残ってしまうことです。そこで内付サッシを付ける前に”枠”を木枠などで修正してあげると隙間ができにくくなります。

施工後、しばらく様子をみてもらってお伺いすると結露は止ったそうです。

熱カメラで確認するとサッシ部分は壁の温度に近づいているのがわかります。
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部屋自体を改善したわけではないので、部屋の上下(壁の上下)で温度が異なっているのがよくわかります。

サッシの下の方が冷えて見えますが、ここで18度。
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一番冷えているのが、断熱も弱く、空気も対流しづらいコーナーの下。ここで14度前後ですから今度結露が起きるとすればここの可能性が高いです。
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コンセント周りの壁も温度が低いのがわかります。
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by takakoun | 2016-02-20 14:01 | リフォーム | Trackback | Comments(0)
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