素材と断熱に拘った省エネ住宅を造る工務店ブログ
筋交切断

現在リフォーム中の現場。

古い家や、途中でリフォームをくり返した家は、壁の中や床下などがどうなっているのかわからず、いざ解体して初めてわかる事も非常に多い。

解体を始めた写真ですが、窓の上下をよく見てみると筋交い(地震力を受ける重要な部材。詳しくは調べてくださいませ)が窓によって切断されているのがわかります。この近辺にも別に補強をした形跡などはありません。
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家主に聞くと、ずいぶん昔にリフォームしたらしいのだが、リフォームにあたっていろいろ要望をだすと、当時の施工者は「なんでも言う通りできますわー」と言って工事がすすんでいったらしい。

昔はうるさくなかったと言う人がいます。確かに耐震基準は年を追うごとに上がってはいます。しかしいくら昔であったとしても筋交いを切ってよいなどという基準はないはずです。そしてこういった事を目にするのは一度や二度ではありません。なんでもできる、なんでも言うことを聞いてくれる工務店があなたにとってのいい工務店ではないかもしれません。


家全体の耐震補強は全体を確認計算しなければできないので、少なくとも、旧宅のときにはあったと思われる筋交いは確保すべく近辺に筋交い、合板で補強を行いました。
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by takakoun | 2016-03-19 17:23 | リフォーム | Trackback | Comments(0)
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