解体中、主に断熱、温熱環境的な視点から気づいたことをいくつか。 それほど古くない住宅で、断熱材が普及し、本格的に使われ始めた時代に建てられたのだと思います。(中古で取得) 大きな出窓。アルミの既製品の出窓をつけたわけではなく、造作で作られており、外壁同様に断熱化もしてあります。こういった出窓が3箇所もあり、凝ったつくりです。 上の写真のように一見すると壁、天井に断熱材が大量に使われており、暖かそうに見えますが、家の中を外気が通り抜けてしまう構造になっています。 例えば1階間仕切り壁の下。赤いラインの箇所が床下(非断熱空間)と直接つながっており、冷たい外気が入ってきます。 同じく赤いライン部分。1階外壁下端も床下空間とつながっています。 そして床の断熱材。青い板状の断熱材が外れていますが、プラスチックをただ木材の間にはめ込むだけでは、木材の乾燥や振動などが原因で脱落する可能性がけっして低くはない、ということなのでしょう。 こういった箇所を改善するだけでも既存住宅をある程度”断熱材がきく家”にすることはできそうです。(手間はかかりそうですが。) ここで取り上げた事はある程度古い住宅の話をしていると思われるかもしれませんが、この調査(過去記事)を見る限り、けっして高いとは言えない現行の省エネ基準でさえも新築住宅の半分程度しかクリアしていない(平成28年で6割程度らしい)ことを鑑みると、今現在でも建てられているかもしれません。
by takakoun
| 2018-12-15 20:15
| 工事進行中
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