断熱は夏にも効いてきます。 主な暑さの原因である窓からの日射熱などは、日射遮蔽などの設計上の工夫や立地の影響が大きいのでここでは省き、上部からの輻射熱を考えていきます。 夏の日中、小屋裏もしくは屋根の通気層の温度が60℃(炎天下ではこのぐらいになる可能性あります。)だった時に、2階の各個室の室内温度をエアコンで27℃に保っていたとしたら 天井の表面温度は、 グラスウール100mm程度では28.3℃ ウレタンを100mm程度吹いたとしても、28℃ 高性能グラスウールを345mmを施工したら、天井表面温度は27.3℃ ここまでくるとかなり室温に近づきます。(施工例を元にしています。) 1℃程度の違いだと思うかもしれませんが、壁表面温度の輻射熱が体感温度に与える影響は前回記事にあるように思ったより大きいものです。 しかも2階にいる限り、この天井からの輻射熱からは逃げることはできず、カーテンなどで緩和することもできませんし、他(壁や窓)からも熱を受けることになります。 エアコンの設定温度を下げないと快適でない、エアコンが運転している時はいいのだが切った途端にすぐ暑く感じる、こういったことは、天井断熱、屋根断熱の不足から来ている可能性が高いと思うので、天井断熱、屋根断熱は厚めに施工がおすすめです。 計算上の表面温度は断熱の施工がきちんとされている事が前提になります。 袋入りグラスウールの場合、かなりの確率でその性能が発揮されない施工が多いので注意が必要です。 ![]() 夏の瓦の表面温度約60℃ 参考までに、これは無断熱、無冷房下での記事ですが、あなどれない日射熱の強烈さがわかると思います。
by takakoun
| 2020-10-09 15:34
| 高断熱高気密
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