素材と断熱に拘った省エネ住宅を造る工務店ブログ
断熱気密の利点4 高断熱のメリット3+高気密のメリット1 光熱費の違い
高断熱化高気密化していけば光熱費が変わってきます。

新住協がだしている、暖冷房燃費計算プログラムのQ-pexというソフトで比較してみます。

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比較するのは、新潟の省エネ基準よりワンランク上の4地域仕様の省エネ基準住宅(UA値0.75)と、実際に建築したUA値0.26の施工例です。HP施工例

ソフト上での比較になるので元になる家は全く同じですが、4地域省エネ基準住宅はそこから3点だけ、変えてます。


・UA値を省エネ基準の4地域になるように断熱材の厚みを調整しています。
・暖房設定温度を体感温度を考慮してプラス1℃にしています。(この記事を元にし、甘めに設定しているつもりです)
・気密性がほどほど、と仮定して漏気量を考慮し換気回数をプラス0.2回にしています。(これも甘め?に設定しているつもりです)


光熱費の前提条件として、暖房設定温度を20℃(4地域省エネ基準住宅は21℃)、冷房設定温度を27℃に設定。暖房のヒートポンプ効率は3.0にしています。電気代は30円/kWh


まずUA値0.26住宅の家の場合
暖冷房費合計 年間51,965円

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※冷房費ってそれほどかからないのがわかります。


4地域省エネ基準住宅UA値0.75の場合
暖冷房費合計 年間146,128円
※適切に施工されている、という前提でもです。

断熱気密の利点4 高断熱のメリット3+高気密のメリット1 光熱費の違い_c0091593_15465762.jpg


UA値0.26住宅との年間差額94,163円
これを一月あたりにならすと 7,847円

これはフラット35を目安に金利1.5%、35年ローンで計算すると、254万円を借りた返済額になります。

正確な差額を出すのは難しいのですが、この254万で十分に高断熱化できる金額だと思います。金利が低めなので高性能にしやすい環境と言えるかも。
(ちなみに5地域省エネ基準住宅だと同じ条件で254万が310万になります。)

しかも断熱性能は設備と異なり後からメンテナンス費などの費用がかからず、壊れることもないので計算上の35年だけでなく、建っている間はずっとその恩恵を受けられることになります。


省エネ基準住宅の場合、現実的には暖冷房費をそこまでかけず、部分間欠暖房で部屋と廊下などの温度差が残ったまま生活しているか、そもそも暖冷房設備が家全体をカバーできるように考えられていない、といった場合が多いのではと思います。

しかし部分間欠暖房で廊下などの温度が13℃程度しかなかったら、結露やカビダニ、疾病といったリスクは高まります。


最近、全館空調がはやっている?みたいですが、建物の断熱気密性能を上げずに全館空調を入れた場合、光熱費が恐ろしいことになりそうなので、まずは躯体性能を高めるのがお勧めです。




by takakoun | 2020-10-29 15:49 | 高断熱高気密 | Trackback | Comments(0)
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