素材と断熱に拘った省エネ住宅を造る工務店ブログ
断熱気密の利点 番外編

この記事で使った表をもう一度見てみます。

今度は日照時間の欄に注目すると、1月で58.2時間となっています。(紫色の線)
1月の単純平均をだすために、31日で割ると一日あたり約1.87時間の日照時間になります。

断熱気密の利点 番外編_c0091593_15564249.jpg


比較するために、今度は東京の平年値を持ってきます。
1月は184.5時間(紫色の線)。同じように1月の単純平均をだすと一日あたり5.95時間となります。

断熱気密の利点 番外編_c0091593_15563269.jpg


このように1月だけ見ると、新潟は東京の1/3以下の日照時間になります。表をよく見て頂けると前後の月(11月、12月、2月)もさほど変わらず、3月になってからやっと増え始めているのがわかります。新潟は多くの地域が省エネ区分で5地域(とりたてて寒冷地というわけではない)に該当しますが、そのわりには暖房費が多くかかる県になります。

風も強い(ブログ記事参照)ので、温度以上に寒く感じる人も多いと思います。


南側の開口部、サッシを大きくとって日射を暖房熱に利用するパッシブ設計、パッシブデザインなどといわれる考え方がありますが、冬期の日射量の少ない新潟の場合、たとえサッシを大きくとってもよくて収支がトントン、サッシ性能が低ければ赤字(太陽熱を取り入れるより逃げていく熱の方が多い)になる場合もあるので、シミュレーションをよく行う事をおすすめします。

逆に言えば、明るさや眺望のためだったら、サッシやガラスの選定を間違わなければ南側の方位は収支をトントンにできるので、積極的に大きくしても問題ないとも言えます。方位が振れている場合や、その他の方位(北東西)の窓は、おそらく赤字になるので光熱費だけを考えれば付ける場所や大きさは絞った方がいいかもしれない。


ちなみに、夏季の日射(8月、赤色の線)を見ると、今度はなんと逆転します。新潟の方が多い。前後の月も同じ傾向であり、温度もさほど変わらない。
日照時間データからみると新潟の南側の開口部は夏の日射遮蔽の方が優先度が高そうです。




by takakoun | 2021-01-29 15:53 | 高断熱高気密 | Trackback | Comments(0)
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