素材と断熱に拘った省エネ住宅を造る工務店ブログ
新潟市西区 断熱改修工事1 調査

断熱改修工事です。
ご相談をいただいてからずいぶんとお待たせしてしまいました。

伺ってみると築13年程度でそれほど古くないお宅です。
建てた工務店とは疎遠になり、途中リフォームした会社も断熱?という感じで、新しい外壁を既存の上に重ね貼りすれば暖かくなると言われたらしいのですがならず。そんな経緯で今回は当社にお声をかけていただきました。

一番のご要望は、冬、屋根に雪が積もると大きく成長してしまうツララをなんとかしたい、とのこと。

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まずは天井裏の調査から。
一見すると全体に断熱材が敷いてあるように見えますが、内部間仕切り壁は全て気流止めも断熱材も無い状態。写真の矢印部分。

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中を覗くと壁の中が空洞になっているのがわかる。

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壁が空洞となって天井裏へ通じているため、居室を暖房している熱が壁から天井裏へ抜けてしまい、屋根の雪を溶かしているのが一番の原因のようである。
また、袋入りグラスウール断熱材は隙間無く敷き詰めるのは困難なので、壁の上部以外にも、どうしても断熱欠損ができてしまう。

ちなみに壁の空洞が天井裏とつながっている事や袋入り断熱材の断熱欠損などは、この家が特別、というわけではなく、かなり多くの家でこうなっているような気がします。(もしかしたら最近の家でも)


つぎに床下もチェック。
こちらも一見すると全面がプラスチック系の断熱材に覆われているように見えます。

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外壁側の端を見ると外壁の断熱材が目視できるので、壁の中へ床下の冷気が入り込んでしまう状態。写真の矢印部分。

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これもこの家が特別なわけではなく、1階床に厚い合板を使っていない場合はこうなっているパターンが多い。


この後あらためて全体調査を行い施工方法を考え、そして施工に進みます。

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by takakoun | 2024-04-02 14:49 | リフォーム | Trackback | Comments(0)
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