素材と断熱に拘った省エネ住宅を造る工務店ブログ
地盤改良工事:柱状改良
 N様の着工が遅れていると以前書きましたが、理由は、地盤改良工事をすることになったからです。

地盤改良工事には、大まかに、

  • 土壌改良工事

  • 柱状改良工事

  • 鋼管杭工事


などがあります。今回行ったのは、柱状改良工事です。

 柱状改良工事とは、地面に大きめな穴を掘っていき、その穴にセメントミルクを流し込んで土と混ぜ合わせて固めていき、地中の中にセメントの柱状の物体を作っていく工事になります。

摩擦杭(土との摩擦力で建物を支える)の働きをしますので、支持層が極端に強くなくても建物を支えることができます。

地盤改良工事:柱状改良_c0091593_21541962.jpgまずは大きなドリルで穴を掘っていきます。


地盤改良工事:柱状改良_c0091593_21572264.jpgそして、セメントミルクを流し込んで、抜き終わった所です。


 そんな作業を今回は35本、行っていき、最後にセメントの柱の頭(一番上)を、基礎のベースの下の高さに切って、そろえていきます。

地盤改良工事:柱状改良_c0091593_223124.jpgそして、完成です。

見た目は変わりませんが、地中の中にしっかりとした杭ができあがっています。


 そしてよーく見ると、柱状改良工事を行う前と、一点だけ違うところがあります。

地盤の高さが20センチ以上も上がっているのです。

こういった残土処理費用もけっこうかかりますので、もし前もって柱状改良工事を行うことが決まっていたら、その分の予算計上も必要になってきます。


高幸建築事務所

by takakoun | 2006-09-21 22:14 | 工事進行中 | Trackback | Comments(0)
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