なぜか3月にはいってから急に寒くなり、
先日は今年度、初めてといっていいぐらいの積雪がありました。 (新潟といっても新潟市の話です。) 屋根に積もった雪を観察していると、意外と建物性能がわかる場合があります。 暮らし方(暖房を使っている、使っていない)や、屋外からの熱(日射等)の影響は一棟一棟異なってくるため、想像の範疇も含まれますが・・・・ 基本的には、屋外からの熱の影響が無く、屋根直下の部屋で暖房していた場合、 屋根の雪が融けていない方が建物の性能が上になってきます。 その中で、比較的わかりやすい例を紹介 共同住宅になります。 赤い四角枠を境目に、左側の屋根の雪は融けています。 日射など屋外からの熱の影響で融けたのではないでしょう。 右側の屋根面の雪は融けていません。 ここは空き部屋となっており、したがって屋内からの熱の発生は無いことになります。 したがって左側の屋根は、屋外からの熱で融けたのではなく、 あきらかに室内からの熱が屋根の方まで漏れて、雪を融かしてしまっています。 おそらく断熱不足でしょう。 少しわかりずらいですが、赤い丸の箇所の雪だけが融けています。 これも共同住宅になり、この赤丸の箇所は住戸の境目になります。 共同住宅の住戸間の壁は、界壁(防火上、各住戸を仕切る壁)になっており、小屋裏までのびています。 このアパートはメゾネット式になっており、下階の暖房熱が壁の中にはいり、 壁の中で気流が発生し、屋根面まで室内の熱を運んでいるのでしょう。 気流止めが施されていないのかもしれません。 ここでは共同住宅を紹介しましたが、 一戸建でも同じような原因で屋根の雪を融かしてしまっている家は多いでしょう。 断熱欠損、気密欠損が少ないと 屋根の雪は融けにくくなってきます。
by takakoun
| 2007-03-13 18:02
| 高断熱高気密
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at 2007-04-07 12:25
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