素材と断熱に拘った省エネ住宅を造る工務店ブログ
カテゴリ:耐震改修( 19 )

新潟市 家具転倒防止

比較的手軽に取り組みやすい地震対策のひとつとして、家具の転倒防止があります。

とはいっても、取り組むのにきっかけがないとなかなか重い腰があがらない事のひとつでしょうし、私自身もそうです。

家具の転倒防止にはいろいろな方法があると思いますが、建築に携わる立場からすると、金物などを使って直接、家具と壁をビスで固定する方法がいいのでは、と思います。(ただし、壁、家具共傷はつきます。)

使う金物(L型金物など)やビスなどはホームセンターなどで簡単に手に入るので、ちょっと器用な人だったらご自身で十分できると思います。

注意点としたら、(といってもこれだけを注意すれば、ほぼ完成したも同然ですが)壁はどこでもビスが”きく”わけではなく、下地(木材等)がないと止まりません。そこで下地がどこにあるのかを調べなければいけませんが、この下地を調べる器具自体もホームセンターで手に入ります。



c0091593_13462135.jpg鉛筆型のものが簡単。針で刺して下地を探すだけ。


下地を探し、そこに直接止められればいいのですが、家具の位置と下地がずれている場合は、いったん木材などを壁下地にとりつけ、そこを介して金具と家具を止めるようにしなければなりません。



c0091593_13455775.jpg土壁の上に木材を取り付けてから家具を補強した例


冒頭で述べたようにこの方法は”傷”が付くので、壁などを傷つけられない賃貸住宅の場合や、家具が木製じゃない、などの場合はつっぱり棒などの既製品など(どこまできくかはわかりませんが)を検討するしかないかもしれません。


新潟市の場合、ご高齢者のみの世帯などの条件がありますが、こういった家具の転倒防止をする工事も補助金がでる場合があります。該当しそうな方は市の方へ問い合わせるか、新潟市のHPなどを調べるとよいでしょう。






by takakoun | 2018-06-26 17:19 | 耐震改修 | Trackback | Comments(0)
新潟市秋葉区 耐震診断

他の人と比べて早いのか遅いのかはわかりませんが、私としては去年より数日早く3月14日から花粉症がスタートしました。一気に業務効率が落ちてしまいます。



新潟市秋葉区のお宅に耐震診断へ。

耐震診断へ行くとたまに聞かれることが、「これ(耐震診断)を行うと、あとどれくらいもつかわかるの?」という質問です。

結論から言うと、耐震診断はその家の現時点での”耐震性”を調べる為に行うので、あとどれくらいもつか(耐久性)、とは違う尺度なのでわかりません。

そもそも「あとどれくらいもつか」という問いに答えるのはとても難しいです。

おそらく、どの家もバタンと倒れる寸前まで住まわれている事はなく、それより前に個人個人の価値基準(雨風さえしのげればよいのか否か)や事情で解体される事がほとんどだと思います。また、一見ボロボロでも手間と費用をかければ復活するケースもあるでしょう。

現実的なところだと、例えば、雨漏りが日常的に起こってしまい、その補修に多額の費用がかかるとしてその家にその費用をだせるか(だしてもいいと思えるか)が、現実的な耐久性の限界ラインではないでしょうか。


耐震性がない家はどうでしょう。著しく耐震性が不足しているため、耐震性を上げるのにその家の価値に見合わない多額の費用がかかるようだとやはり、すでに寿命を迎えていると言えるのかもしれません。





古い家の土間コンのない床下調査は何度入ってもきついです。
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by takakoun | 2018-03-17 11:31 | 耐震改修 | Trackback | Comments(0)
耐震診断その2

耐震診断の続きです。

屋根裏にのぼってみると、きれいに断熱材が敷かれてました。聞くと、もう亡くなったご主人が依然電気屋さんをしていたようで、天井裏に自分で入って断熱材を敷き込んだらしい、とのこと。電気屋さんは配線工事のために屋根裏や床下に入ることも結構多いので、慣れていらっしゃったのでしょう。なかなかできないことです。

通常はいくら断熱材を敷いていも、気流止めを行わないとあまり効果はでないのですが、幸いなことに、このお宅は壁が土壁で作られており(壁の中の空洞がない)、気流(参考記事 )が発生しないのである程度効果はでているのでしょう。

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その後、現況を整理し、耐震診断書を作成してから提出です。
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by takakoun | 2017-08-18 15:48 | 耐震改修 | Trackback | Comments(0)
耐震診断その1

耐震診断を行うため、新潟市江南区へお伺いしてきました。

気づいた点をいくつかご紹介します。


築年数は約40年。でも外観からは古さを感じません。既存のトタン外壁の上から金属サイディングを重ね張りしているためです。
この外壁重ね張りで注意したい点は、性能(耐震性など)は基本的に向上しない、いわゆる美的リフォームだけにとどまってしまう場合がほとんど。

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現在、中古住宅などでも、古い住宅が、見た目だけ、きれいにリフォームされて売りに出されたりしているのを見かけます。その場合、性能自体(耐震性、断熱性など)は古い住宅のままの可能性があるので確認が必要になってきます。






by takakoun | 2017-08-04 17:21 | 耐震改修 | Trackback | Comments(0)
新潟県 活断層

新潟県のサイトの中で、県内の活断層の地図を見ることができます。
新潟県の活断層と海溝について

ただ、わかっていない活断層もたくさんあると聞いていますので、例え活断層から離れていたとしても普段からなんらかの対策はしておいた方がよいのでしょう。私もなのですが。


例えば対策の入口のひとつとして、新潟市では昭和56年(1981年)以前に建築された住宅に対して、耐震診断を行う場合の補助を行っており、安い料金(条件によっては無料)で耐震診断を受けることができます。ちなみに私も耐震診断士のひとりです。
住宅・建築物の耐震対策に関する支援制度


ある程度解体した現在改修中の建物。以前行った改築によって既存の筋交いがまたもや撤去されています。昭和56年以降の建物でも改築などで耐震性を満たさなくなる場合があります。くれぐれも無理な改築はやめましょう。
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by takakoun | 2016-06-18 15:30 | 耐震改修 | Trackback | Comments(0)
新潟市南区 耐震診断

昭和55年に作られた建物の耐震診断へ。

屋根裏へ上がってみると、ウール系の断熱材が敷設されていました。
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この時代の住宅はほとんど無断熱の家ばかりだと思いますので、聞き忘れてしまいましたが、おそらく途中で改修したのではないかと思います。
ただ、こういった施工方法のときは断熱材のピッチ幅と天井の幅が異なるため、隙間をなくすよう意識して断熱材を置いていかないと効果がでにくく、写真でもわかるように断熱材がずれて天井が見えていたり、断熱材相互に大きな隙間があったりと(断熱材がくっついていれば、銀色の部分が連続してきます。)思った以上に断熱欠損があるのがわかります。


調査が終わり、計算をしようとソフトを立ち上げると動かず。
最初はソフトが壊れたのかと思いましたが、スタッフのPCでは動くので私のPCに原因がありそうなのでオフィスをインストールし直すも動かず。結局OSから入れなおしたら原因はわかりませんが動きました。

後日、再度ソフトを立ち上げるとまたまた動かず。動いた時点まで復旧しようとしたら今度はクラッシュ。
またまたOSから入れ直しました。
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結局原因は私のPCではなく、ソフトと特定のウィンドウズアップデートファイルと相性が悪かっただけみたいです。ほんの数日後、対策されたソフトが送られてきました。もうちょっと待てば良かったなぁと後悔。
OSから入れ直すと以前の設定まで持ってくるのに結構時間を浪費します。

by takakoun | 2014-12-20 15:40 | 耐震改修 | Trackback | Comments(0)
耐震診断の計算

耐震診断の現況確認を終えてから計算過程へ。

耐力評価できる壁の種類も数種類と多くなるため、1~2種類程度の壁種類が多い新築の耐震性を計算するより難しい、というか頭がこんがらがります。

自分なりに整理する方法として、図面を作成した後、多少手間がかかり汚くても先に図面に耐力壁種類ごとに色できっちり分けておくと頭も整理され、見直しチェックも楽になるので結果としていいような気がします。

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by takakoun | 2014-06-28 16:41 | 耐震改修 | Trackback | Comments(0)
耐震診断 壁体内気流
ご依頼を受けて築約40年のお宅の耐震診断へ。

増築を繰り返したみたいで小屋裏へ上がってみると屋根の中に屋根があり、そのため確認できない箇所があって調査に随分時間がかかりました。
気温が下がってきている今の時期でも屋根裏はムッとするほど熱く、狭いためへんてこな姿勢もするので汗がでてきますね。
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床下点検口がなかったので、了解を経て畳の下の荒板を取り外させてもらい床下へ。
比較的古い家の畳の下は合板をたくさんの釘で留めつけていないので、簡単に点検口になります。
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土台は基礎から浮かせる、ねこ土台でした。最近では樹脂製のパッキンを使ってずいぶんと普及していますが、古いお宅で使われているのはあまり見かけないような気がします。
そのおかげか、床下は比較的乾いており、健全なようでした。
土台の色がついているところは防腐剤でしょう。
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耐震診断とは関係ありませんが、外壁じゃなく、内壁なのに結露してカビが発生している箇所がありました。
これは、壁の中を外気が通り抜けるため、壁表面が結露をおこすほど冷やされておきる現象です。
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土壁ではない古い住宅は大抵このように壁の中を外気が通り抜ける作りになっていますが、最近の住宅でもこのように気流止め(壁の中に外気が入らないようにする事)がない場合があり、注意が必要な場所ですよ。

by takakoun | 2013-09-28 17:42 | 耐震改修 | Trackback | Comments(0)
耐震改修、耐震補強は事前に計画を
先日、市を経由して、耐震診断の依頼があり、診断する家へ。
行ってみると既に業者さんがリフォームを行っていました。
最初は、内装のリフォーム(壁紙の張り替え等)だけだと思っていたので特に問題ないかなぁと思っていたのですが、後日伺うと、壁を壊したり、はたまた作ったり・・・

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※写真は実際の現場ではありません。

現状だと診断が大きくぶれる事をお話しして、いったん帰ったのですが、”業者”という人からなぜか直接私に電話が。

聞くと、「耐震のことはよくわからないが、内部の工事が終わった後、外壁の方も面材を貼って耐震補強もするので市の補助金を使いたい。」とこんなニュアンスのお話し。

補助金を使うには耐震診断を行い、それに基づいて補強計画をたて、計画書を市に提出し、それからやっとゴーサインがでます。すでに取り掛かっている工事はもちろん対象にはならないし、そもそも補強計画を行わず適当?に補強してもダメなのです。

こういった内容の事をざっと説明したつもりですが、なかなかピンときていないようでした。

確かに合板などの面材を貼れば補強にはなりますが、計算しなければどの程度向上するのかわかりませんし、また、柱などには引き抜く力などが加わるのでそういった事も検討しなければいけません。
ざっと見たところ耐震補強以外の補助金も使えそうでしたが、それも工事着手していたのでは使えないことになります。



皆さんにお勧めしたいのは、

まず、わりと小さな工事だと思っても実際に取り掛かる前に、なにかの制度や補助金などが使えないか事前によく調べることです。広報やネットでも簡単に調べられるので不明な点などは行政などに問い合わせるといいと思います。

そして、耐震補強と称してあまり意味のない工事を行っているケースがあるのをちょこちょこ耳にします。もし耐震補強をきちんと行いたい場合は、計算等の根拠などを納得がいくまで聞いた方がよいと思うのです。

by takakoun | 2013-05-07 21:18 | 耐震改修 | Trackback | Comments(0)
やはり現場ありきです
耐震改修工事。

家全体を補強していますが、ある場所を補強しようと壁を解体したところ、思ったよりも階高が高い。(梁と梁の距離が長い。)
いわゆる昔の言い方で言えば”建ちが高い”。

おそらく、高さが高いほど立派に見えるという褒め言葉だったのでしょう。
しかし、筋交いを入れる側としてはこまったなぁです。

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写真の職人さんの大きさでなんとなくわかりますね。
外壁などは昔のものです。

筋交いというのは簡単に言えば斜めのツッパリ棒ですが、建ちが高いと筋交いが垂直方向に起き上がってきてしまい、筋交いとしてのツッパリが効かなくなってきます。

「木造軸組工法住宅の許容応力度設計」に沿って、ここは筋交いがきかないと判断し、面材耐力壁の釘を通常より細かく打つことによって筋交いぶんの耐力を持たせることに。
実際にこういった対応は工事丸投げや現場まかせでは難しいのだと思います。


こちらは、ほぼ完成した外観。
以前でてきた木縦格子と交換した新しい破風が付いています。
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この家の耐震補強は家全体を補強したにもかかわらず、仮住まいせず住みながらの工事。常に自分の家に他人がいるわけですからお互いの信頼関係がすごく大事。
それでも体力、精神、ともに疲れたと想像できます。
どうもお疲れ様でした。

by takakoun | 2013-03-13 17:50 | 耐震改修 | Trackback | Comments(0)